大神風です。

今回は二所一門の系譜、
阿佐ヶ谷系の二子山部屋から独立した部屋、
藤島部屋です。

二子山親方、横綱・初代若乃花の実弟である
大関・貴ノ花が昭和56年2月に分家独立、
藤島部屋を創立します。

第一号関取の安芸乃島が関脇まで昇進。
前頭・豊ノ海、関脇・貴闘力、大関・貴ノ浪を
育て、更には藤島親方の息子である若乃花、
貴乃花の兄弟が史上初の兄弟同時横綱に昇進します。

平成5年3月には二子山親方の定年退職に伴い、
二子山部屋と合併し、
藤島部屋から二子山部屋へと名称を変更。

藤島部屋からの6関取と二子山部屋からの
4関取を合わせ、更には合併後に昇進した
十両・五剣山を加えて関取11人を要する
総勢50人を越える大所帯となりました。
関取一覧は次の通り。

横綱・貴乃花、若乃花
大関・貴ノ浪
関脇・安芸乃島、貴闘力、若翔洋
小結・隆三杉、三杉里、浪乃花
前頭・豊ノ海
十両・五剣山

その後、平成16年2月に前年に引退し、
一代年寄となっていた貴乃花親方が部屋を継承。
部屋の名称も貴乃花部屋となりました。

貴乃花部屋からは前頭・貴ノ岩が育っています。

貴乃花親方は大嶽部屋を継承した貴闘力などの
後ろ楯を受け、22年の役員選挙で
一門の意向に反して立候補。
二所一門から離脱し、貴乃花部屋・大嶽部屋・
間垣部屋・阿武松部屋からなる
貴乃花グループを形成し、
現在では貴乃花一門となっています。

また、二子山部屋から無所属の高田川部屋へ移籍し、
継承した安芸乃島が二所一門へ加入。

この事から高田川部屋は現在では二所一門、
阿佐ヶ谷系の血筋を引いていると考えられます。
高田川部屋からは十両・輝が昇進しました。

次回は二子山部屋からの独立、
最後になる間垣部屋と松ヶ根部屋について書きます。

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コメント / トラックバック5件

  1. 小ちゃん より:

    大神風さん、お疲れ様です。
    いつも分かりやすい解説を有り難うございます♪このあたりの話になると、現在に近いのでよく分かります。当時の二子山部屋はすごかったんですね(@_@)!
    この1年、色々と教えていただき、有り難うございました(^-^)。
    暖冬と言われておりますが、早朝の稽古場は寒いですし、乾燥や稽古での疲労もありますから、風邪をひかないように気を付けてください(^^)/。
    もうすぐクリスマスですが、部屋で何かイベントはありますか?その前に、番付発表ですね(^^;)。

  2. 応援団 より:

     高田川部屋も、写真の「二子山部屋十一人衆」のように来年は「高田川部屋五人衆」、ゆくゆくは「高田川部屋十一人衆」を目指して稽古に精進してください。
     現在は、「伊勢ヶ濱部屋五人衆」が勢いがありますね。日馬富士や、照の富士の優勝争いの時の援護射撃が見事に決まっています。高田川部屋は他の部屋と違い、外国人力士や学生相撲出身者を一切、入門させていません。殆どの力士が中卒のたたき上げで、しかも、相撲未経験者が多いです。厳しい稽古ですくすくと育っていると思います。来年は一気にブレイクする予感がします。

  3. 応援団 より:

     大神風さん、新番付10枚目以内で良かったですね。勝ち越せば久々の幕下、全力で4番もぎ取ってください。
     今日は、輝関の新入幕の話題で、部屋も盛り上がっていると思います。安芸乃川さん、恵比寿丸さん、湘南乃海さんも自己最高位更新、おめでとうございました。皆さん、輝関に続いて躍進してください。

  4. 千波 より:

    冬巡業、お疲れ様でした!
    今回の連載も興味深く読ませて頂いています(^▽^)

    年末年始、何かとお忙しいと思いますが、
    お体に気を付けて良い年をお迎え下さい♪
    初場所のご活躍を楽しみにしてます。

  5. 樋口 弘喜 より:

    大神風さんへ
    いつも詳しい解説をありがとうございます。
    70歳になっても、資料集めには苦労します。
    大相撲関係の資料は貴重だと思いますので、大切に保管しておいてください。
    最近は記録媒体として、小型の録音機があります。
    老人から話を伺う時に利用されたらいいと思います。
    これからも地道にコツコツと続けてください。

    続く

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